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「模倣犯」を読んで

今日はちょっとした達成感でこれを書いています。

1月から読んでいた長編小説をやっと読み終えることができました~\(^O^)/
宮部みゆきさんの「模倣犯」です。
スマップの中居君主演で映画化された、ベストセラー小説ですね。
い、いまさら読んだのかって感じですか?(汗

実家の母が持っていたものの、なんせ長いので読む気がしなかったのですが、お友達に進められて、正月に帰省した折に読み始めました。
ただ、1週間近く帰省していたのに、残り2日という頃になって書棚から引っ張り出して読み始めたので、残り3分の1を残してタイムアウト。
仕方ないので、くそ重い下巻をバッグにつめこんで、渋々自宅に持ち帰りました。
それからはや4ヶ月もかかってしまった!

自宅に帰ってから普通に読めば、あと1日で読み終えられたはずですが、なかなかこの本は、思うように読み進めることができませんでした。

まだ読まれていない方へ、とてつもなく平たくあらすじをご紹介しますと。

主に女性を狙った拉致監禁殺人事件と、それを取り巻く人々の状況や心情が描かれたサスペンス(というよりヒューマンドラマかな)です。
小説のジャンルは良くわからないので、違ってたらすみません。

犯人、被害者、被害者の家族、加害者の家族、マスコミ、警察、「大衆」…ほんとに色んな立場の人間が出てきますが、この人達は皆、元は周りを見たらすぐどこにでもいそうな普通の人々。

読み進めるうち、そこにこそ、この本がベストセラーになった理由、そして読み進めるのが辛くなってくる理由が見えた気がしました。

なんか他人事じゃないような気がしてくるんですよね。

フィクションですが、実際にこんな事件も実は日常茶飯事に起こっているんだろうな…って、確信させられます。

それに気付いた頃から、だんだん進むのがキツくなってきて、読むスピードが落ちました。。。
だって、すぐ近くでこういうことが起こる可能性を考えてしまうからメチャクチャ怖いし、悲しくなってくるんだもん…。


★★★ここから先、ネタバレ注意★★★



途中、犯人の一人をなんとか警察に自主させて助けてあげようと頑張る、犯人の幼なじみが出てくるのですが、私はこの彼が一番好きでした。
この人、幼なじみの犯人からメチャクチャ馬鹿にされた扱いを受けているのに、ほんっっっとに人がいいの。

でも、そんな彼に、ゆっくりと死の影が近づいていくのが読んでいてわかり、それだけで先に進むのが嫌になります。

そしてついにその懸念は現実となり、しかもよりによってそんな優しい彼なのに、犯人であるという濡れ衣まで着せられてしまいます。

小説の話ですが「なんでカズ(この登場人物の名前)がそんな目に!?」と、悔しさ悲しさで地団駄踏みます。あまりにも理不尽です!!怒
その時の私の凹みよう、ちょっと読書をしてて初めての感覚でした。

そこまで私が感情移入できる背景には、やはり宮部さんの人間描写が巧みだからでしょうね。。。

ラストは、一応犯人が自白して逮捕されて終わりますが、後味は決して良くありません。

なぜなら、「犯人が逮捕された」ことが、本当の「解決」などではなく、そして本当の「解決」は、絶対にあり得ないと気付かされ、絶望させられるからです。

宮部さんが伝えたかったことは私が「あ~なるほど」とすぐ理解できるようなことだけではないと思いますが、この模倣犯を読んでいる間、色々考える機会をもらいました。

そのキッカケをくれた登場人物が、被害者の祖父の「有馬義男」という人物です。
この人が放つ言葉に、時折とても胸を打たれました。
以下、自分のための備忘録としてメモさせて下さい。


有馬義男名言集

●被害者の祖父として、やれることはやりたいと思っての発言。

悪あがきでいい。そんなことはハナからわかっとるんだもの。
そんでも私は、悪あがきしたいんだよ。何かをしたいんだ。
結果は理不尽で、全然納得いかないよ。
だけど、そこまでいくあいだのことが大切なんだ。
もう受け身でいるのはまっぴらなんだよ。


●間違ったことを言ったわけではないのに、過去の発言について本音は違ったのだと語る少年に対して。

あんまり、自分の気持ちを突き詰めて考えない方がいいよ。
なんていうんだ、――・・・分析か。そんなのやったっていいことはないからな。

また始まった、「ホントは、」だ。
ホントはこうだった、なんて断らなくても誰も叱らないよ。
あんたがそのとき考えたことが本当なんだ。


●ラストシーンで

これでようやく事件は解決に向かいますってさ。NHKでよ、そう言ってたよ。
終わってなんかいねえ!何も終わってねぇぞ!
だって毬子(被害者である孫娘)は帰って来ねぇ。
そうだろ?(むせび泣き


・・・有馬さんは、この小説の中でも最も冷静で見識の深い役どころであります。
登場人物の中でも、始終行動や言動が一番まともと思える人物の1人です。
その彼に、ラストシーンで最後のようなセリフを言わせる、その手法に、思わず宮部さんの力量を感じました。多分、他の登場人物が同じセリフを言ったところで、有馬さんが言ったほどの効果は期待できないだろうと思いましたので。


以上が、私の模倣犯読書感想文です。
すでにこの小説をお読みになったことのある方はどうお感じになったでしょうか・・・。
長い小説ですので、色々と忘れていることもありますので、「このシーンが・・・」というようなことがあったら是非教えてください。
(といいつつ、このブログにはコメント欄がないのでしたwww)
では^^
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Author:おけはと
旅と音楽、そしてお花とおいしいものが大好きなおけはとの日記です♪妻になり、そして一児の母になりました♪

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